2006年05月15日

目眩


針の刺さった、わたしの頭
ある日、
誰かが針の穴に糸を通した
髪の毛ほどもないその糸を、
誰かがしっかり両手に握って
そっと
わたしを持ち上げようとする

糸に引かれた、わたしの頭
ぴりりと
小さく疼いたら、
力を抜いて宙を舞う
重力は遠い彼方
やわらかい風が
わたしの手をくぐりぬける

わたしの身体は、
さみしさに震える
どんなに踊っても、
どんなに歌っても、
花びらのような衣装は
風を吹かない
はかない心臓が刻む
かすかな拍は、
壊れそうなほど急いでいて
風のささやく旋律は
空を迷う

閃光に吸い込まれて
あしたはどこへゆくか
耳鳴りの踊りを
わたしは誰と
踊ろうか

Posted by fre9 at 2006年05月15日 02:23
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