針の刺さった、わたしの頭
ある日、
誰かが針の穴に糸を通した
髪の毛ほどもないその糸を、
誰かがしっかり両手に握って
そっと
わたしを持ち上げようとする
糸に引かれた、わたしの頭
ぴりりと
小さく疼いたら、
力を抜いて宙を舞う
重力は遠い彼方
やわらかい風が
わたしの手をくぐりぬける
わたしの身体は、
さみしさに震える
どんなに踊っても、
どんなに歌っても、
花びらのような衣装は
風を吹かない
はかない心臓が刻む
かすかな拍は、
壊れそうなほど急いでいて
風のささやく旋律は
空を迷う
閃光に吸い込まれて
あしたはどこへゆくか
耳鳴りの踊りを
わたしは誰と
踊ろうか